ここでは、HPE Proliant DL60 Gen9 なPCのファンの静音化について、適当にメモを残しておこうと思います。
事の発端
サーバがあるのはいいものの、デフォルト付属のファンはあまりにも個人で運用するにはうるさすぎたので、静音化をしたくなった。ヤフオクで、1個送料込みで300円程度のDELL製PCのブロアファンが売っていたので、それを購入してファンを交換することにした。
古いファン

新しいファン

なんでうるさくなるの?
そもそも、HPE Proliant DL60 Gen9 はラックマウントサーバなので、一般家庭で使うことを想定していないことがあまりにも大きすぎるのだと思う。ちっこいファンが3つくらいついていて、キーンという甲高いけたたましい音とともに起動したりする。しかも今回は、Hdd 交換作業 1 💽の影響で、ドライブが純正パーツじゃないと認識されてしまい、さらにうるさくなったという事情もある。
必要なもの
- 使いたいファン 2個
- トランジスタかMOSFET 2個
- 40kΩくらいの抵抗 2個
- Amazonで買った銅線
- ロックタイ
使った道具
- ハンダごて
- ハンダ
- ニッパー
- ハサミ
事前知識
普通のファンとメーカー製PCのファン
普通のファンでは、以下のような4ピンタイプのものになっている。PWM ファン制御がない3ピンタイプもある。メーカー製PCでもだいたい似たようなものか、完全に同じものもある。今回のファン交換の場合はPWM信号に工夫が必要であった。
- 12v
- GND
- PWM ファン制御
- PWM?ファン回転数情報

ちなみに今回交換する古いファンについていたコネクタはこんな感じになっていた。一部の黒い線はいくつかのピンをショートさせるようになっていて、普通のファンへの交換の敷居を高くしようとしたのか、なんか他の理由があるのかなと思ったり、思わなかったりした。
- 赤線 12v
- 黒線 GND
- 青線 PWMファン回転数制御
- 黄線 PWMファン回転数情報?


PWM信号
今回ファンを交換する対象である、HPE製のサーバは、通常の自作PC等で使われているファンとたいして電気的に違うところがあるわけではないが、PWMによるファン制御が普通のコンピュータ異なり、反転している。そのため、サーバからくるPWM信号を、トランジスタやMOSFETをスイッチ代わりに使って信号を反転している。
ダミーコネクタ
この写真をよく見てもらえばわかると思うが、黄線のPWMファン回転数情報?とGNDを直結すると、ダミーコネクタが完成する。HPEなサーバでは、少なくとも Gen 9 あたりはこれで一応ファンがあるとサーバを誤魔化せるようだ。このテクニック?は、ファンの回線数情報の線をつないでも、ファンエラーになる場合にも有効であった。

信号反転回路
使う抵抗は大体数kΩから数十数kΩにしておいた。


完成形

ファンを交換した感想
普通に静かになった。フルパワーで動いていても、全然うるさくない。主観ではあるが、手を当ててみても十分な風量がありそうな印象。ファンとしての機能も思っている以上にしっかりしており、自分の環境では、温度🌡️は負荷をかけても約40から50度前後に保たれていた。
今後の課題
HDDブラケットを買うことで、純正アラートから逃れたい。(それかILO改造?)
参考にしたサイト
- Upgrading DELL Old PC to a Gaming PC! | N Tech Labo
https://n-techlabo.com/upgrading-dell-old-pc-to-a-gaming-pc/ (2024年6月28日)