この記事を作った動機
正直、私は卒業研究の過程で、Onenote代替品の作成として、OneNoteのような UI/UX や利便性を持ち、そのほかの類似ソフトウェアと比較して、不満点をまとめ上げ、それについて新しいアーキテクチャやシステム、実装を考えて、ソフトウェアを実装するということを研究にしようとしていたが、研究になるのか不安になっている。
もちろん、OneNoteの代替品は欲しいし、作りたいし、情報を整理できる、吐き出せ、具現化しやすい補助ツールは大事だと思うし、それを基盤にほかに研究にしたいことをやりたいし、でも時間がかかって大変なことなので、ただ個人でやるより、研究などにしてそれを作る時間を稼ぎたいというのもある。
人によっては、「研究をなめているのか」とか、「君は研究というものを一つもわかっちゃいない」とか、「君には研究は絶対にできない」とか暗に遠回しに突っ返されるような、あまり理解されないような理想が私のやろうとしていることにはある気もする。
そもそも OneNote代替の研究案って、OneNote が基本課金を前提としていて、いろいろ技術的に閉じられたところに不満があることに加え、単に機能的に不便を感じたり、不足を感じていているところもあり、自分で好みのツールを作りたいという非常に個人的な動機からのスタートであり、そもそも卒業研究以前の学部生時代にずっと考えていて、コードを考えたりしてはとん挫したり、こうなんていうか目立って前進できない行き詰ったところがあった。
このような、個人的な動機で、かつ多くの卒業研究をやる人がやるような前例踏襲的な、何かしらの研究を引き継いで拡張するようなやり方とは外れるような、挑戦的な内容は果たしてどこまで研究として成り立つのかといった感じである。
まあ不安であることは変わりないので、今やろうとしていることをどうするか現状未定であるが、研究になりやすそうな案を吐き出したら、今回の案が浮かんだというだけの話。現状はあくまでただ案を置いているにすぎないが。。。
まあ、基本的にあまりに早い段階で投げ出してしまっても仕方ないし、不安ながらでも続けるくらいのスタンスはしばらくもっておきたいとは思っているので、Onenote代替品の作成について今のところあきらめる気はないけど。
リポジトリ
なぜ思いついたのか
すごく簡単に正直に言えば、ChatGPTのモデルの挙動がうざいというところがある。どう考えてもポジティブ過ぎるし、なんか何を言っても、”あなたは間違っていません”というメッセージ性のある返答が返ってきて、使っているうちにイライラしてくるということが多い。
だんだんと、ChatGPTなどのLLMは出力が偏っているとわかっていて、”根拠なきそれっぽい自信”をあえて得るみたいな使い方や、即興性を得たいとき、何か記事とか作った時の簡易的な文法ミスや誤字といった小さなミスの確認といった、くらいしか正直まともに使えないなと、感じてきていた。
それで、そのような AIモデルが偏った出力をすることに対し、可視化するツールを簡単に作ったらいいよねと思いついて、それって定量化し易そうだし、研究にしやすそうだなと思った次第。
具体的な考え
簡単な考えられる仕組みとしては、ChatGPTを含むLLMの出力を自然言語処理にかけて、単語ごとなどに分割し、事前に用意したポジティブワードリストとかネガティブワードリストとそれら単語を比較し、どれだけ出力が偏っているか分析することである。
ポジティブ、ネガティブな言葉の語数を計算したり、ポジティブ、ネガティブな言葉に対して、CSS とかで色を付けることで、視覚的にどれだけLLMの出力が偏っているか表示する chrome拡張機能 とか作ってみてもいいよねって思ったりしてた。
ほかにも、「絶対、完全、間違っていない」などの言い切りの言葉など、様々なユーザを引っ張り、感情的にあおるような言葉を可視化できると、LLMに興ざめることができる気がしている。過度な期待を破壊するというか。
追記
2025年8月11?日
プロンプト自体の偏りも考慮する必要がある。プロンプトの偏りと、LLMの出力の偏りの相関関係について調べるなどが、研究になりそうである。
2025年8月19日
LLMの出力の定性的な偏りを定量的にはかることには限界がある。また人や地域によって何を偏っているとするかは異なる。今回の案は、あくまで利用者に対して、AIモデルには偏りがあることを前提として、その偏りを可視化する助けとして、参照できるヒントがあるといいなくらいの立ち位置になるかも?厳密な偏りの検出や可視化ということにはならないことを留意する必要はあるし、その点自体について何か研究できることがあればいいかもしれない。
2025年8月20日
具体的に何を偏っているとするのが、研究する前に定義しておいて、なるべく明確にしておく必要がある。判別に使う辞書リストみたいなものはベースや研究で使う段階としては、市販されている辞書などを参考にするみたいになるかもしれない。最終的にはユーザが自由に任意のリストを分析に使えるようにしたいと思う。
参考にしたサイトとか
今のところ特に論文とか全然調査できてないし、特になし。強いて言えば、chatGPTを使っているうちに思い付いたという意味では、ChatGPTを参考にしたといえるかもしれない。
- ChatGPT
https://chatgpt.com/ (2025年8月5日)