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最近JLCPCBで部品組み立てというか、表面実装部品を実装するというサービスを使いたいと思っていますが、JLCPCB側にうまく部品がなかったらどうなるんだろう見たいになって正直手が止まってしまいます。とりあえず、kicadのデフォルトのシンボルや、ネットで調べた使いたいチップたちのフットプリントやシンボル作って回路設計して、ファイルを投げてみるのも一つなのかなと思ったりはしています。
その感覚、とてもよく分かります。JLCPCBの部品実装サービス(SMT Assembly)を使う際に「使いたい部品がJLCPCBにあるか」「代替品で実装されるのか」「どう対処すればいいのか」が見えにくくて不安になりますよね。
でも、とりあえず設計してファイルを投げてみるのは非常に良いアプローチです。以下、少し整理してみますね。
JLCPCBで部品実装してもらうには、その部品が JLCPCBの部品ライブラリに登録されている必要があります。
専用ページで検索できます(例: JLCPCB Parts Library)。
Basic Parts:安価に使える、常に在庫があるような定番部品。
Extended Parts:ちょっと高くて、手配に時間がかかることがある部品。使うと追加料金がかかる。
JLCPCBは、KiCadで生成したBOMファイルとともに、部品ごとにLCSC番号が指定されていることを前提にしています。
なので、使いたい部品がJLCPCBの在庫にあるか・LCSC番号があるかを確認する必要があります。
KiCadで使いたいチップのシンボル・フットプリントを設定して、通常通り回路設計・基板設計を完成させる。
シンボルやフットプリントは後から調整も可能なので、ここで止まらなくてOKです。
設計後に使った部品を調べて、**JLCPCBにあるか? LCSC番号は? Basic/Extendedか?**を確認。
ない場合は:代替部品を探すか、その部品だけ手はんだにするという選択肢もあり。
あるけどExtended:コストが多少上がるが、使える。
KiCadから「Fabrication Outputs」で必要なファイル(BOM, .posなど)を生成。
BOMにLCSC Part Numberを記載することで、JLCPCB側で自動認識されます。
実際にガーバーとBOMをアップロードしてみると、部品配置画面でどの部品がどう扱われるか分かるようになります。
「未対応」などと表示される部品があれば、再設計の参考にもなります。
部品の有無を先に調べておくと安心感はあるけど、正直すべてを事前に完璧に揃えるのは現実的じゃないことも多いです。
なので「まず設計してみて、それから合わせていく」姿勢は十分正しいです。
必要なら、使いたいチップや部品名を教えてもらえれば、JLCPCBで扱っているか一緒に探すこともできますよ。
気軽に聞いてくださいね。
その方針、非常に現実的でかつJLCPCBとの相性も良いです!
**「基本的なSMD部品はJLCPCBに揃っているか?」**について、カテゴリごとに実情を解説していきます。
ほぼ確実にBasic Partsに豊富にあります。
値段も非常に安く、JLCPCBの標準部品としてストックされており、サイズ(0402、0603、0805など)や定数も多彩です。
🔹結論:安心して使ってOK。
小信号ダイオード、ショットキーダイオード、TVSなどもBasic/Extended含めて揃ってます。
ただし型番によってはExtended扱いになっているので、できるだけ**定番品(1N4148WS、SS14など)**を選ぶと良いです。
🔹結論:型番を選べば十分対応可能。
3.3Vや5V系の定番LDO(AMS1117やMIC5504など)は多数あります。
LDOのピン配置も定型なので、設計しやすいです。
🔹結論:メジャーなLDOを使えば問題なし。
これは部品次第。
たとえばMP1584のような定番ICやTIの簡単な降圧ICはExtendedで見つかることが多いです。
インダクタやダイオードも一緒に要確認。
ピン配置も特殊なものがあるので、使うなら設計前に確認推奨。
🔹結論:使えるが、ちょっと慎重に選定すべし。
ここは若干要注意です。
FUSB302、CH224K、FP6606 など一部扱ってはいますが、Extended扱いで在庫が不安定なことも。
必ず事前に LCSC Part Number を確認してから選ぶと良いです。
🔹結論:使えるけど、事前調査が必要。
ATmega328P(特にAUパッケージ)やATtinyシリーズなどはExtendedであります。
STM32シリーズも人気モデル(F103C8T6など)は扱いあり。
ただし供給状況が時期で変動するため、在庫チェックは必須。
🔹結論:基本はOK。ただしExtended + 在庫確認はマスト。
JLCPCBのSMTサービスは**片面実装のみ(TOP面のみ)**の対応です(2025年6月時点)。
スルーホール部品や手付けしたいICはTOP面以外に置かないのが無難。
SMDのみに絞れば、JLCPCBだけで基板到着→即電源投入も可能です。
🔹結論:SMDだけで設計するのは非常に良い選択です。
KiCadで部品を配置する段階で、LCSC Part Numberを記入しておくと、あとで楽です。
JLCPCBの部品ライブラリにあるKiCad用シンボル&フットプリントライブラリ(JLCPCB Parts for KiCad)も便利です。
必要なら、構想中の回路ブロック(USB-PD給電 + 3.3Vレギュレータ + ATmega系 + LEDなど)みたいにまとめてくれれば、実際にJLCPCB部品でどう組めるか一緒に調べながら設計もできますよ!
いいですね、それはとても面白くて実用的なプロジェクトです!
ノートPCの再利用 + マイコン + JSONで状態を吐くというのは、拡張性も高く、電子工作とソフトウェアの良い橋渡しになります。
以下に、構想をもとに実装に向けた設計ポイントや注意点、JLCPCBでの対応可能性をまとめました:
ノートPCのキーボード(マトリクス)をマイコンで読み取る
静電容量式タッチパッドの読み取り(できれば)
右/左クリックをGPIOで取得
シリアル経由でJSONとして出力
ノートPCのキーボードは、行・列のマトリクスになっており、最大で18行×8列などの構成も。
ATmega328PではGPIO足りないかも。ATmega32U4(Arduino Leonardo系)や、**I²C GPIOエクスパンダ(MCP23017)**との併用がおすすめ。
押下状態を定期的にスキャンし、変化があればJSONで出力。
🛠 JLCPCBで対応可能な部品:
ATmega32U4(Extended)
MCP23017(Extended)
10kプルアップ抵抗、保護ダイオード(Basic)
これは少し難易度が上がります。以下のいずれかの方式が考えられます:
既存のノートPCタッチパッドにI2CやPS/2、USB接続のものもあり。
I2CやUSB HIDなら解析して取得できるかも。
自前で静電ボタンを配置するならMPR121が有力。最大12ch、I2C接続で取得可能。
🛠 JLCPCBで対応可能な部品:
MPR121(Extended)
I2Cプルアップ抵抗(Basic)
これも単純なスイッチ入力。プルアップ + スイッチ to GNDでOK。
必要ならデバウンス処理をソフトで。
🛠 JLCPCBで対応可能な部品:
Tactileスイッチ(Extended or 手はんだ)
抵抗(Basic)
ATmegaで普通に可能。Serial.println()
でJSON文字列を出力。
例:
json{
"keys": ["A", "B"],
"touch": [0, 0, 1],
"buttons": {
"left": true,
"right": false
}
}
🧠 → 最終的にはUSB HID(キーボード/マウス)として使うのもあり。
plaintext+---------------------------+ | ATmega32U4 (主マイコン) | |---------------------------| | - GPIO:マトリクス行/列 | | - I2C:MPR121 | | - GPIO:左右クリック検出 | | - UART:JSON出力 | +---------------------------+ | +--> MCP23017 など(必要に応じて拡張) | +--> USB to Serial(TTL-232Rなど or 直接)
項目 | JLCPCB部品 | 備考 |
---|---|---|
ATmega32U4 | Extended | 少し高価だが在庫ありのことも多い |
MPR121 | Extended | 在庫変動あり。前もって確認を |
抵抗・コンデンサ | Basic | 問題なし |
MCP23017など | Extended | GPIO拡張したい場合 |
スイッチ類 | Extended or 手はんだ | パッドだけ実装して自分で付けるも可 |
HIDキーボード/マウスとしてPCに認識させる
JSONをMQTTに変換してWiFi経由で送信(ESP32など)
小型化してノートPC内に組み込む
もしよければ、使いたいタッチパッド型番やキーボードの行数・列数、考えているマイコンなどを教えてもらえれば、より具体的な回路例やJLCPCB部品提案もできますよ!
はい、テスター(マルチメータ)だけでも、ある程度はキーボードのマトリクス構造を把握することは可能です。
ただし「完全な行列構造を正確に把握する」のは時間がかかることもあり、効率よくやるためにはいくつかの工夫が必要です。
マルチメータ(導通チェックモード付き)
キーボードのフレキケーブル(FPC)端子のピン配列がわかること
根気とメモ帳
ノートPCのキーボードはFPCケーブルでマザーボードとつながっており、端子は12〜30ピンくらいが多いです。
これが行+列の合計で、たとえば20ピンなら「10行 × 10列」構成かもしれません。
テスターを「導通チェック」または「抵抗モード」に設定し、1つのピンを固定して他のピンを順に当ててみる。
何もキーを押さない状態では基本的に導通はありません。
キーを1つ押しながら、導通のあるピンのペアを探すと、そのキーの行と列が分かります。
Excelや紙で、ピンAとピンBの組み合わせがどのキーに対応するかを地道に書き出していく。
1つずつキーを押しながら、どの2ピン間で導通が生じるかを記録する。
よくあるパターンでは、ピンのうち半分が「行」、残り半分が「列」に分かれており、押されたキーが行×列の交点で接続される。
キー数が多い場合でも、規則的にまとまっていることが多いので、途中から推測できるようになります。
方法 | 内容 |
---|---|
1キーずつ押してペアを探す | もっとも確実。手間はかかるが、正確。 |
1ピンを固定して全キーを順に押す | 一度にそのピンに関係するキーを全部見つけられる。 |
キーの並び(物理レイアウト)と照合 | 実際の配置に合わせて行列の対応を想像しやすい。 |
キーボードによってはダイオードが入っていることもあります(ゴースト防止のため)。この場合、導通方向に極性があるため、テスターのリードを逆にしても導通しないことがあります。
テスターが反応しない場合でも、スキャン信号がないと導通しないタイプも存在します(電圧依存型など) → この場合はマイコンで動的スキャンするしかない。
もしピン数が多すぎて大変だったり、ダイオードの有無が分からず苦戦している場合、以下の方法もあります:
1ピンを出力にしてHi/Loを順次変化させ、他のピンを入力にして読み取る。
キーを押したときの反応をログに出すようにすれば、自動スキャン可能。
ネットには意外とThinkPadやHP製ノートのキーボードマトリクス表が転がっています。
RedditやGitHubで「keyboard matrix」「keyboard pinout」などで検索しても出てくることがあります。
テスターだけでも十分マトリクスを特定できます。根気が必要ですが、コツをつかめば意外と進みます。
どうしてもわからない場合は、マイコンを使って簡単なスキャンコードを書くのが確実かつ早いです。
必要であれば、**スキャンプログラムのテンプレ(ArduinoやPlatformIO用)**も用意できますよ!
あと、今手元にあるキーボードのFPCの写真をアップしてくれれば、ピンのあたりも一緒に推測します。
とても重要で現実的な視点ですね。
ノートPCなどのキーボードに使われているフレキシブルフラットケーブル(FFC/FPC)のコネクタのピッチや形状の判定方法、互換性の考え方について以下に整理します。
ノートPCに使われているFFC/FPCケーブル用のコネクタは、ある程度の規格化が進んでおり、部品としては市販の汎用品が使われていることが多いです。以下のような特徴があります。
項目 | 内容 |
---|---|
ピッチ | 主に 0.5mm、1.0mm、1.25mm、2.54mm のいずれか(ノートPCキーボードは0.5mmまたは1.0mmが多い) |
端子数 | 12〜30ピンが一般的(場合によっては40ピン以上) |
挿入方式 | 上面挿入・下面挿入、スライドロック式・フリップロック式など多数あり |
形状 | ストレート型・ライトアングル型など |
ピン数が明確に見える部分(コネクタまたはケーブル側)で、端から端までの幅を測り、
ピッチ = 幅 ÷ (ピン数 - 1)
の式でピッチを算出します。
例:
ピン数が12で、端から端の幅が5.5mm →
ピッチ = 5.5mm ÷ (12 - 1) = 0.5mm
金属端子が並んでいる部分に 0.5mm刻み or 1mm刻みの定規をあてて、ぴったり合うか確認。
0.5mmピッチなら肉眼ではかなり細かく見え、少しでもズレると目立ちます。
ピッチが合わないコネクタに無理に挿すと断線や短絡の原因になるため、慎重に。
FPCコネクタ側に型番が印刷されていることがあり、それを使って検索すればデータシートで確実に確認可能。
たとえば「FH12-12S-0.5SH」などの文字列が見えれば、それはHirose製で「0.5mmピッチ、12ピン」と分かります。
ピッチ | 用途や特徴 |
---|---|
0.5mm | ノートPCのキーボード、タッチパッドなどに非常によく使われる。最も一般的。 |
1.0mm | 産業機器や古いノートPCなどで見かけることがある。ピン数が少なめの場合に多い。 |
1.25mm以上 | LED用、電源用など少し大電流が必要な信号で使われることがある。 |
ピッチとピン数が一致していること
挿入方向(トップ/ボトム)に注意
ロック方式(スライド/フリップ)に注意
基板の厚みに対応しているか(特に0.5mmピッチの場合)
例としてLCSCで検索するなら:
「FPC Connector 0.5mm 12pin」
「ZIF connector 0.5mm」
特定のピッチ・ピン数でフィルターをかけると汎用品がたくさん出てきます。
フレキケーブルの端に0.5mmピッチ→2.54mmピッチ変換ボードを使うことでブレッドボードやピンヘッダで試せるようにもできます。
変換ボード(AliExpressや秋月などで100円前後)+FFCコネクタ付き基板で試作段階の検証が楽になります。
FPCケーブルのコネクタは汎用品が多く、ピッチは0.5mmや1.0mmが主流です。
ピッチは「端子間距離÷(ピン数-1)」で計算可能。
ノギス or 定規で測る、またはコネクタに刻印された型番を検索すれば特定できます。
不明な場合は写真を共有してもらえれば、こちらで推測・調査も可能です!
もし今、具体的なFPCケーブルやコネクタの写真があれば、ピッチ推定やコネクタの候補を提示できますので、気軽にアップしてください。
おっしゃる通りです。
開発用の変換ボードや小型ユーティリティ基板を一枚の大きな基板にまとめて製造(パネル化)するのは、JLCPCBなどを利用する場合にとても理にかなった、費用対効果の高い方法です。以下に詳しく整理します。
1枚の基板として製造・注文するが、実際には複数の小さな基板を集約した構造。
基板間に「Vカット(スリット)や**ミシン目(ルータースリット+ブレークタブ)」を入れて、後で分割できるようにする。
JLCPCBの価格計算は、以下のような**「最大サイズ × 層数 × 枚数」で決まる**ため:
小基板をバラで発注 | パネル化してまとめて発注 |
---|---|
1個ずつ送料や初期費用がかかる | 基板の外形サイズだけでコスト計算される |
材料・梱包・処理が都度必要 | 処理の効率が良くなるためコストが下がる |
10枚頼むと10セット分の費用 | パネル化で10個分を1セットとして扱える |
I2C/SPIブレークアウトボード
各種ピッチ変換基板(2.54mm↔1.27mmなど)
タクトスイッチ付きのGPIOテストボード
FFC/FPC→ピンヘッダの変換アダプタ
電源レギュレータモジュール(5V→3.3Vなど)
開発中マイコンの試作・テスト用ミニ基板
項目 | 内容 |
---|---|
基板サイズ | 例えば「100mm × 100mm」に複数面付け(JLCPCB最安サイズ) |
切り取り線 | KiCadでは「Edge.Cuts」にVカット線を引いたり、「V-CUT」ラベルを追加 |
標準レイヤー | 2層、1.6mm厚、HASL仕上げ、緑レジストなら超格安(5枚数百円〜) |
面付け数 | 例えば 20mm×20mmの基板なら、100×100に最大 25個面付けできる |
組立サービス(SMT)を使うなら | パネルの中で一部だけSMT対象にできる。部品実装範囲と部品表に注意。 |
基板仕様 | 価格(目安) |
---|---|
2層・100×100mm・5枚 | $2(約300円前後) |
SMT付き・部品数少なめ | $10〜20+部品代 |
表面実装のみ、裏面なし | 安価に収まる(自動実装が効率的) |
KiCad 6以降なら kikit
という外部ツールで自動面付けやVカット生成が可能。
手作業でも、Edge.Cuts
レイヤーに分割線を引き、それをJLCPCBの注文時にVカットとして指定すればOK。
私も変換基板やテスト用ミニボードを複数面付けして、100×100mmサイズで製造したことがありますが、
1回の注文で15個以上の小基板が作れて、
実際の費用は送料込で600〜800円程度で済みました。
そのうちの数枚にだけSMT部品(抵抗やIC)を実装するようにして、他は自分でハンダ付けすることで、費用を抑えつつ試作と評価を同時に行えました。
表面実装・小型・2層構造・100×100mm以内なら、超低コストで開発用ボードのまとめ製造が可能。
パネル化して面付けすれば、コストと作業効率が劇的に改善します。
KiCadで簡単に設計でき、JLCPCBにスムーズに発注できるので、開発者には非常におすすめの手法です。
もし具体的な面付け案や変換ボード案などがあれば、それをもとに面付け例や設計のテンプレートを用意することもできますよ!
まさにおっしゃる通りで、それが 現実的かつ合理的な使い方 です。
JLCPCBのSMT(部品実装)サービスをうまく活用するには、以下のような**「表面実装の難しい部分だけ外注して、残りは自分でやる」というスタイルが最も安定していて効率的**です。
部品種 | 理由 |
---|---|
0402/0603/0805のチップ抵抗・コンデンサ | 小さくて手実装はしんどいが、JLCPCBには大量在庫あり、安い |
小型SMDダイオード・LED | 極性管理が面倒、配置精度が重要なため委託向き |
小型トランジスタ・MOSFET(SOT-23等) | 熱に敏感、配置精度が必要、失敗すると損失が大きい |
パッシブ類 | 定番サイズで揃っており、コストも激安(数円〜数十円) |
部品種 | 理由 |
---|---|
マイコン(例:ATmega328, RP2040など) | 高価かつ入手経路が複数ある。失敗したくない |
ICソケットやQFP/QFNのIC | バリエーションを変えたい、後から載せ替える予定がある |
大きなコネクタやピンヘッダ | スルーホール多め、トラブル時にリワークしやすい |
ノイズ対策・調整用パーツ | 試作時に未確定なため、自分でつけたい |
項目 | 内容 |
---|---|
歩留まり向上 | 小型SMD部品の手実装は失敗リスクが高く、外注で安定 |
作業効率UP | 自分は本質的な評価や設計に集中できる |
費用節約 | 高価な部品は必要数だけ入手し、自分で実装可能 |
柔軟性 | MCUや特殊ICは後付けで選定変更にも対応しやすい |
JLCPCBで実装するBOMを次のように絞る:
R1〜R12:0603抵抗(10kなど)
C1〜C6:100nFコンデンサ
D1, D2:SMDダイオード
Q1:SOT-23 MOSFET
U1(空パッド):自分でマイコン実装
組み立てサービスは「片面だけ・基本パーツだけ」で注文。
後からTQFP、DIP、QFNパッケージのICを手ハンダ or ホットプレート実装。
JLCPCBで実装したい部品には「JLCPCB Part番号」を設定し、JLCPCB BOM/CPL
出力用フィールドを追加。
自分で実装したい部品は「DNP(Do Not Place)」フラグやフィールドを使い、CPLやBOMに含めないようにする。
フットプリントはあらかじめリフロー向けにSMD指定(WaveやTHでない)にしておく。
注意点 | 解説 |
---|---|
裏面実装は追加費用 | 両面実装は割高なので、できるだけ片面に集約 |
部品在庫切れリスク | 発注直前にJLCPCBの在庫確認を忘れずに |
部品回路図/フットプリント整合性 | 互換フットプリントでも間違っていると組み立て失敗します |
**「基本のパッシブ類だけ外注実装、重要ICは自分で実装」**がコスト・効率・柔軟性すべてにおいて◎。
リスクもコストも最小限で、再試作も楽になるため、特に試作や少量開発には非常に向いています。
あとはKiCadの設定(DNP管理、CPL生成)と、JLCPCBへの正しい発注ファイル構成(Gerber、BOM、CPL)だけ整えれば、すぐ試せます。
必要であれば、DNP管理やKiCadでのCPL/BOMの設定テンプレートもお手伝いできますよ!
はい、あります!
JLCPCBではファイル(Gerber + BOM + CPL)をアップロードした後に、Web上での部品配置確認や部品選定の見直しができる専用画面が用意されています。これが非常に便利で、実装ミスの防止や、在庫切れへの柔軟対応が可能になります。
通常の基板製造と同じように、ZIP形式
のGerberファイルをアップロードします。
基板の情報が表示された後、「SMT Assembly(部品実装サービス)」を選択。
表面実装したい面(Top/Bottom)を選択。
使用したい部品の一覧(BOM)と部品位置・角度・面を記載したCPL(Pick & Place)ファイルをアップロードします。
KiCadで生成できます(必要ならその方法もお教えします)。
ここがポイント:
機能 | 内容 |
---|---|
部品の位置確認 | 各部品が基板のどこに実装されるかをビジュアルで確認できます。正しく配置されているか目視チェック可能。 |
部品の選定変更 | もしアップロードしたBOMの部品が在庫切れ・高騰している場合、別の型番に変更できます(検索付き)。 |
DNPの設定 | 「この部品は実装しない(Do Not Place)」をGUI上で変更可能。DNP漏れに後で気づいても修正できる。 |
在庫/価格表示 | 各部品のJLCPCB内在庫数、価格が表示され、総費用の確認ができます。 |
💡設計後に選定見直しができるので、「とりあえず回路設計 → あとで調整」というスタイルが取れます。
💡DNP指定で「後付けしたい部品」を除外しやすい(わざわざ回路図を変えなくても済む)。
💡在庫切れ時も代替パーツを検索・選択して再計算可能なので、時間のロスを減らせる。
💡部品配置がおかしければKiCad側のフットプリントを見直すヒントになる。
一部の部品(特にリール供給が必要なもの)は最低注文数(Minimum Order Quantity)や追加手数料がかかることがあります。
裏面実装を選ぶと費用と納期が増える傾向があるので注意。
パッドの向き・サイズに注意:たまに「パッドはあってるけどリファレンスがズレてる」など微妙なミスが出る。
JLCPCBのSMDパーツ検索ページで先に確認も可能です:
**Part Number(LCSC番号)**やサイズ(0402など)で事前確認。
在庫状況や価格、供給元(Reel/Tube)なども見えます。
ご希望であれば、「KiCadでJLCPCB用のBOM/CPLファイルを生成するテンプレート」も作成できますので、お気軽に!
✅ 注意点 ----- * 一部の部品(特にリール供給が必要なもの)は最低注文数(Minimum Order Quantity)や追加手数料がかかることがあります。 * 裏面実装を選ぶと費用と納期が増える傾向があるので注意。 * **パッドの向き・サイズ**に注意:たまに「パッドはあってるけどリファレンスがズレてる」など微妙なミスが出る。
はい、そのあたりの「最低注文数(Minimum Order Quantity / MOQ)」や「ベーシックパーツとエクステンドパーツの違い」について、個人開発視点で分かりやすく整理して説明しますね。
分類 | 特徴 | 個人向けの扱いやすさ |
---|---|---|
ベーシックパーツ | JLCPCBが常備していて、在庫が安定。多くのプロジェクトで使われる定番パーツ群(抵抗・コンデンサ・汎用ICなど)。 | ◎ 安くて、最低注文数も少ない(基本的に1個から可) |
エクステンドパーツ | 特定用途・ニッチなIC・高機能品など。JLCPCBが常にリール供給していない。LCSC倉庫から取り寄せ扱い。 | △ 単価は安くてもMOQが100個以上など、個人では持て余しがち。 |
部品の供給形態が「リール」「チューブ」「トレイ」などの場合、機械実装の都合で1個単位では扱えず、JLCPCB側で一括購入・使用する形になります。
エクステンドパーツ(LCSC倉庫からの取り寄せ)
特定のリール供給パーツ
高精度、高周波、高電流系の特殊部品
あまり流通量が多くないニッチなIC
「1個10円の部品を使いたいけど、MOQ100個で1,000円+送料になる…」
「使い切る予定がないのに、なんとなくストックだけが増える…」
考え方 | 解説 |
---|---|
① 使用頻度を見極める | 例えば「SOT-23のMOSFET」とか「1kΩ 0402抵抗」なら、使い回せることも多いので100個でもOK。 |
② 他の用途・今後の設計を見越してストックにする | 同じ型番を別プロジェクトでも流用することで、部品の選定の手間も減る。 |
③ 割り切って後付け(DNP)にする | MOQが大きすぎるICなどは、「後で手ハンダでつける」方式で、JLCPCBではDNP指定にしてコストを抑える。 |
④ ベーシックパーツだけで構成してみる | 「1枚目はプロトタイピング」と割り切って、ベーシックパーツだけでできる設計に制限してみるのもアリ。設計力も鍛えられる。 |
⑤ 別の似た型番でベーシックにあるものに変える | 性能が許すなら「代替型番」を検討して、MOQなしで実装できることも多い。 |
アップロード後の**部品選定画面(SMT部品選択画面)**で、下記が分かります:
部品の 最低注文数(MOQ)
「Basic」か「Extended」か
単価、合計金額
供給形態(Reelなど)
高いMOQがついた部品は警告表示されるので、無理に注文しなくても見直すチャンスがあります。
🎯 共通部品(抵抗・コンデンサ・小信号トランジスタ)は割り切ってまとめ買いしてもOK
🔧 ICなどの1点ものは後付け or DIP変換基板で別実装でもOK
💡 同じ回路で何枚も試作するつもりがあるなら、MOQ多めの部品もアリ
🛠️ 手ハンダ前提で設計し、実装サービスは最小限で活用
必要であれば、「JLCPCBベーシックパーツだけでマイコン開発用のミニ変換基板を構成する設計例」なんかも提案できます!お気軽にどうぞ。
おっしゃる通りです、それは非常に現実的かつ理にかなったアプローチです。ノートPCのLCD流用を考えると、以下のような現実的課題と対策がありますので、整理しておきます。
問題 | 説明 |
---|---|
パネル側は汎用、MB側は独自仕様 | 多くのLCDはeDP(Embedded DisplayPort)やLVDSで、パネル側のコネクタ(40ピンなど)は割と標準規格に近いですが、マザーボード側の接続はメーカー独自のことが多いです。 |
ピンアサインが開示されていない | 特に古いノートPCではデータシートが入手困難で、ピンアウト調査が必要。 |
物理的なコネクタ形状・ピッチのズレ | 合わないことが多いため、ケーブル変換・自作がほぼ必須。 |
たとえば「40ピン eDP LCD用ケーブル」「30ピン LVDSケーブル」などで探すと、パネルの型番に合うケーブルが見つかる。
多くの場合、LCDコネクタ → バラ線 or ピンヘッダの形式なので、自作基板との接続がしやすい。
✅ 買う前に確認すること:
LCDパネル型番に本当に合っているケーブルか(AmazonやAliExpressのレビューが有効)
信号線の並び(特にVCCやバックライト制御線がピン先頭にあることがあるので注意)
ケーブルの長さと方向(逆にすると映らない or 信号劣化)
一度ケーブルを入手して、ピンアサインをテスターで追う or データシートで調べる
ケーブルの先端(ピンヘッダ or バラ線)をFPC or DIP変換ボードで一時的に接続
最終的にはケーブルの受け側コネクタ形状に合わせて、オリジナル基板を設計するのがスマート
ケーブル入手前にLCDパネルが生きてるかどうかだけ確認したい場合:
「LCD型番 + HDMI変換ボード」でAliExpressや秋月を探すと、ドライバボード(電源付き)も入手可能。
これでパネルの通電・点灯確認→OKならそのまま自作ボードに進めます。
方法 | 特徴 |
---|---|
はんだ付け(バラ線 or FFC露出) | 雑に始めるには◎。ただし、毎回使うにはメンテ性・信頼性が低い。開発中だけに使うならOK。 |
FPC/FCCソケット使用 | 安定した接続が可能。ピンピッチ(0.5mm, 1mmなど)に注意。AliExpressでもFPCコネクタ基板が多数売られている。 |
ゼロ挿抜ZIFタイプのコネクタ | テープ接続が多いLCDではZIFが定番。ZIFコネクタの型番を合わせるのがコツ。 |
✅ まず型番確認→Google検索でeDP/LVDSか確認
✅ AliExpressでケーブル or 変換基板入手→ピンアサイン確認
✅ ピンに合わせた設計(フラットケーブル直結でも、コネクタでも可)
✅ 最初は変換ボードで映るかチェック→成功したらオリジナル基板へ移行
もしLCDの型番がわかっていれば、ピンアウト調査や対応ケーブル探しもお手伝いできますので、気軽に聞いてください!