この記事を書いた動機

 自分用のメモとして、実際にやったことを記録し、ノートを取るみたいな感じにしたいと思ったのと、私は、自分用のWebアプリみたいなのを開発しているのだが、その過程でスマホ版のブラウザでのデバックをしたくなったというのがある。

 二番煎じではあるが、他のブログでの説明はなんか画像とか少なくて不満があったというのもあり、ならば自分でやってみたらというところも経緯としてある。(自分も人のこと言えたほど大したこと書けないけど。。。)

環境

スマホ側

  • Pixel 5a 5G
  • Android版 Chrome 131
  • Android 14

PC側

  • Windows 11 (linux環境でも同じことはできると思う)
  • Windows版 Chrome 131

イメージ

DevToolsをPC側で開いた例/
スマホ側のChromeで、デバックしたいサイトを開いた例/

概要

  1. adb コマンドの環境構築
  2. USBデバックの接続
  3. PCで chrome://inspect/#devicesを開く
  4. デバックしたいタブを選択して終わり

デバックの仕方

adb をインストールする(PC側)

  1. 開発ツールをダウンロード
     今回は、以下のページから"platform-tools-latest-windows.zip"をダウンロード
     SDK Platform-Tools リリースノート  |  Android Studio  |  Android Developers

  2. 開発ツールを展開と配置する  適当な場所(ダウンロード)とかで展開し、配置する。今回は、“C:"直下に開発者ツールを配置することとする。

# ダウンロードして展開したフォルダの中に入っている、"platform-tools"を以下の様な形になるように配置する

(base) PS C:\> ls platform-tools

    Directory: C:\platform-tools

Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
-a---          2025/01/11     0:20        5969000 adb.exe
-a---          2025/01/11     0:20         108136 AdbWinApi.dll
-a---          2025/01/11     0:20          73320 AdbWinUsbApi.dll
-a---          2025/01/11     0:20         451688 etc1tool.exe
-a---          2025/01/11     0:20        1874536 fastboot.exe
-a---          2025/01/11     0:20          54376 hprof-conv.exe
-a---          2025/01/11     0:20         242968 libwinpthread-1.dll
-a---          2025/01/11     0:20         479848 make_f2fs_casefold.exe
-a---          2025/01/11     0:20         479848 make_f2fs.exe
-a---          2025/01/11     0:20           1157 mke2fs.conf
-a---          2025/01/11     0:20         756840 mke2fs.exe
-a---          2025/01/11     0:20        1089833 NOTICE.txt
-a---          2025/01/11     0:20             38 source.properties
-a---          2025/01/11     0:20        2912360 sqlite3.exe
  1. 環境変数を設定する

    • 設定画面を開く

      環境変数の設定画面を開く/

    • Path の環境変数を編集する

      コマンドの配置情報を編集する画面を開く/

      補足
      @ 自分のアカウントでのみツールを使いたいとき ユーザー固有の環境変数として設定する。
      各ユーザーに適用される環境変数/
      @ どのアカウントでもツールを使いたいとき システム全体で設定される環境変数を設定する。
      システム全体に適用される環境変数/
    • adb.exe が入っている場所を追加する

      コマンドの配置情報を追加/

  2. コマンドが使えるのか確認

    adbの動作確認/

開発者モードを有効にする (スマホ側)

前提(一応)
 設定を開いた直後に表示されるホーム画面にいることを前提としてこの項は書いていく。スマホメーカーによっては違いがあるかもしれないが、基本的にはビルド番号を連打してやれば、開発者モードを有効にできると思われる。その他メーカー固有の方法については、きりがないので割愛する。
  1. 「デバイス情報」を開く
  2. 「ビルド番号」の項をポップアップが出てくるまでひたすら連打する
  3. ポップアップが出てくる
    デバイス情報の項目を開く/
    開発者機能を有効化する儀式/
    開発者ツールが有効になったことが通知される/

USB debug を有効にする(スマホ側)

前提(一応)
 ここも、設定を開いた直後に表示されるホーム画面にいることを前提として書いていく。
  1. 「システム」を開く
  2. 開発者オプションを開く
  3. 開発者オプションが有効になっているか確認
  4. USBデバックの項を有効にする
システムの項を開く/
開発者オプションを開く/
開発者オプションが有効になっているか確認/
USBデバックを有効にする/

USB debug を接続する

  1. PCとスマホをUSBで接続
     さすがにここは画像は割愛する。

  2. adbサーバーを立ち上げる(PC側)
     この時点ではスマホ側から許可を出していないので、Unauthorizedとなりデバックできない。

    USBデバックが出来ない状態である様子/

  3. USBデバックの許可をする(スマホ側)

    スマホ側からUSBデバックの許可を出す/

  4. USBデバックができるようになる(PC側)
     devicesとなれば、許可が下りてデバックできる状態になっている。

    USBデバックができる状態である様子/

スマホ側からデバックしたいサイトを開く(スマホ側)

 スマホ側の Google Chrome から、デバックしたいサイトを開く。

スマホ側のGoogleChromeから、デバックしたいサイトを開く/

PC 側から開発者ツールを開く(PC側)

  1. 開発者ツールを開く  Google Chromeから以下のURLのページへ飛ぶ。
chrome://inspect/#devices
USBデバック経由の開発者ツールのホームページ/
  1. デバックしたいタブを開く

    デバックしたいタブを選ぶ例/

  2. 通常どうりのChromeの開発者ツールが開かれる

    PCでWebページをデバックするように、スマホ上のWebページをデバックできるようになる/

参考にしたサイト